新人ジョッキーの狙い方を回収率から考察する

本日より、3名の新人ジョッキーが中央競馬の騎手としてデビューします。
馬柱に見慣れない▲マークの騎手名を見かけると、ああもうこの季節かと思ってしまいますね。

毎年のことですが、馬券を買う側としては新人の彼らの腕前は全く未知数であるため、馬券の対象としては積極的には狙いにくいところがあります。

果たして、馬券上の回収率ではどのようになっているのでしょうか?
今後の狙い方を探るべく、分析してみました。



騎手1年目(外国人、地方出身、再デビューを除く)
対象期間 2013.3月~ ※ 平地のみ、単勝50倍以下で集計
 月  着別度数         勝率   複勝率  単回率 複回率
3月   12- 24- 15- 212/ 263    4.6%    19.4%  36   54
4月   31- 31- 23- 244/ 329    9.4%    25.8%   102    79
5月   45- 36- 38- 337/ 456    9.9%    26.1%  95   81
6月   33- 37- 37- 363/ 470    7.0%    22.8%  77   75
7月   41- 44- 43- 430/ 558    7.3%    22.9%  67   72
8月   54- 61- 61- 481/ 657    8.2%    26.8%  68   81
9月   28- 34- 52- 331/ 445    6.3%    25.6%  75   81
10月   47- 46- 69- 490/ 652    7.2%     24.8%  57   71
11月   55- 58- 42- 372/ 527   10.4%    29.4%  92   87
12月   45- 53- 54- 410/ 562    8.0%   27.0%  65   82

ご覧のように、デビュー直後の3月は明らかに成績が悪いことが分かります。
模擬レースは経験していても、実戦はこれまでの経験とは全く別物でしょうから、当然といえば当然で仕方のないところです。ちゃんとレースに参加できるようになるまでは、馬券上は静観すべきというところでしょう。
それでも4月になると、以降と遜色ない程度まで勝率や回収率の数値は上がっています。静観は3月までとし、4月に入れば他の騎手と同様に扱ってよいでしょう。

また、芝ダートで比較してみると、
      着別度数           勝率   複勝率  単回率 複回率
 芝  136-136-150-1515/1937 7.0%  21.8%  61   71
ダート 255-288-284-2155/2982 8.6%  27.7%  81   82
(騎手1年目、3~12月)

と、ダートのほうが成績が良い傾向にあります。
ご存知のように新人騎手には平場で▲3kgの特典があり、これはダートではメリットが生きやすいものの、芝ではそこまでのメリットではなく、芝のほうがより騎乗技術が要求されるためと思われます。
新人は狙うならダートというように覚えておくべきでしょう。



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