【検証】「無観客競馬は堅い」は本当か? 傾向を分析してみる

昨年2月29日から開始された無観客競馬が、まもなく1年になろうとしています。秋には一時、観客を入れた競馬が再開されましたが、観客数は従来の10分の1以下でしたので、以前と比較すればほぼ無観客に近かったと言えるでしょう。

無観客競馬の傾向として、

「歓声がないので馬がイレ込まず、馬が持つ実力が順当に発揮され、堅い決着が多い」

という説があります。荒れるかどうかは別として、実際に騎乗する騎手も、無観客で「イレ込む馬が減った」と証言しています。

では果たして、本当にレースの結果も堅くなっているのでしょうか?

無観客開始以降とそれ以前(3年間)での勝率や配当などを比較し、検証してみたいと思います。




<集計期間> 無観客期間 2020/2/29~2021/2/7、有観客期間 2017/2/25~2020/2/23

上記の表で、レース数以外はすべて「堅ければ大きくなる」数値です。

無観客と有観客で比べると、これらの指標すべてで有観客の方が数値が大きく、無観客の方が小さくなっています。

無観客のほうが荒れるとまでは言いませんが、少なくとも無観客競馬は堅い決着が多いというのは事実ではないということは言えそうです。

仮にイレ込む馬が少なくなり、能力を発揮しやすくなるのが事実だとしても、それはどの馬も同じ条件です。穴馬がイレ込まないおかげで好走できるケースも出てくるわけです。そう考えれば、必ずしも堅い決着だけが多くなることにはならない、ということが理解できるかと思います。

「無観客だから人気馬の方を買おう」という考えをお持ちの方は考え直したほうがいいかもしれない、そんなデータの紹介でした。

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コメント

  1. 匿名 より:

    いい検証ですね。
    自分は競馬場で遊びでテキトーにかける人がいなくなって
    オッズにうまみがなくなるかなと思いましたがそうでもないようですね。

  2. 管理人 より:

    コメントありがとうございます。
    記事の数字では有観客のほうが少しですが堅い傾向になっているんですよね。
    誤差かもしれませんが、もし現地やWINSで買う人が実は上手い人が多いのならそういう傾向になるのもおかしくないですね。