今週はいよいよグランプリ有馬記念が行われます。
舞台となる中山芝2500mはトリッキーなコースで知られており、スタート後すぐに3コーナーを迎えるためスタート後の位置取りが非常に重要になります。内枠が有利と言われていますが果たして実際のデータの傾向はどうなのか、分析してみました。
【全条件】
対象期間 2011年1月~2017年12月
該当レース 中山芝2500m 全レース
※ 出走馬のうち単勝50倍以下の馬で算出
枠番 着別度数 勝率 複勝率 単回率 複回率
1枠 6- 11- 4- 42/ 63 9.5% 33.3% 73 86
2枠 10- 4- 6- 45 / 65 15.4% 30.8% 133 67
3枠 6- 9- 8- 47 / 70 8.6% 32.9% 80 124
4枠 4- 8- 9- 62 / 83 4.8% 25.3% 84 91
5枠 10- 11- 13- 52/ 86 11.6% 39.5% 68 101
6枠 12- 10- 8- 60/ 90 13.3% 33.3% 76 88
7枠 7- 7- 14- 74/102 6.9% 27.5% 54 73
8枠 11- 7- 5- 72 / 95 11.6% 24.2% 124 68
有馬記念のみに限定するとデータが少なく解析に必要な情報量が得られないため、近年のクラスを問わない全競走のデータによる解析結果です。
それでもレース数が少なめのため、バラツキがある中での分析となりますが、若干ながら7、8枠の複勝率が低く、やはり外がいくらか不利なのは確かなようです。ただ、イメージほどの内枠の有利さは見えておらず、1~6枠くらいまではおよそ同程度の好走率です。このコースだから特段内枠を有利として取り上げる必要はなく、7枠より外は少し割引か、と見ておく程度で良さそうです。
直線まであまり動きがない東京と違い、中山の長距離は3コーナーから動き出すロングスパート合戦のような競走もしばしば見られます。このような場合は勢いを削がずに外外を回った馬が浮上するケースも多く、このあたりが必ずしも内有利ばかりではない要因と思われます。そのような脚質の馬が外枠に入っても割引する必要はなく、積極的に狙ってみるのも悪くないでしょう。