明日は東西で古馬による重賞が行われます。東は中距離路線のアルゼンチン共和国杯、西ではチャンピオンズCへのステップとなるダート重賞みやこSです。
アルゼンチン共和国杯はしばしばジャパンCや有馬記念へ向けた重要競走となることもあり、スクリーンヒーローやゴールドアクターがその後の大一番を制しています。ハンデ戦で一枚落ちで見られがちですが、ステップとして軽視はできない一戦です。
みやこSは、一線級が3日のJBCに回ったため大物の参戦はありませんが、チャンピオンズCと同距離で行われ、毎年のように本番の好走馬を出しており、内容に要注目のレースです。
それでは両レースの期待回収率の解析結果を見ていきます。
ランク付けは下記の通りです。
「A」 買える馬 (期待回収率90%超)
「A’」 AとBの中間 (同 約85%)
「B」 平均的な馬 (同 約80%)
「B’」 BとCの中間 (同 約75%)
「C」 危険な馬 (同 70%未満)
期待回収率が高い A → A’ → B → B’ → C 期待回収率が低い
2019年の参考実績はこちらの記事をご覧ください。
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2020/11/8(日) 東京11R アルゼンチン共和国(G2) 芝2500m
1 | バレリオ | 津村明秀 | A |
---|---|---|---|
2 | ラストドラフト | 戸崎圭太 | B’ |
3 | ベストアプローチ | 江田照男 | B |
4 | エアウィンザー | 横山典弘 | B’ |
5 | ユーキャンスマイル | 岩田康誠 | A |
6 | トーセンカンビーナ | Mデムーロ | C |
7 | アイスバブル | 横山武史 | A’ |
8 | サンレイポケット | 荻野極 | B’ |
9 | ミュゼエイリアン | 横山和生 | C |
10 | サンアップルトン | 柴田善臣 | C |
11 | プリンスオブペスカ | 丸山元気 | A’ |
12 | メイショウテンゲン | 池添謙一 | C |
13 | タイセイトレイル | 坂井瑠星 | B |
14 | オセアグレイト | 三浦皇成 | B’ |
15 | サトノルークス | 大野拓弥 | C |
16 | アールスター | 長岡禎仁 | B |
17 | ゴールドギア | 田辺裕信 | B |
18 | オーソリティ | ルメール | B |
A評価となったのはユーキャンスマイル、バレリオです。
ユーキャンスマイルはG1でも堅実に掲示板に入ってくる馬で、G2なら常に勝ち負け候補と見るべきでしょう。ハンデ58kgは実績から仕方ありません。府中2500mはいかにもピッタリで、勝ってJC、有馬記念へ弾みを付けたいところです。
バレリオは好走と大敗を繰り返していますが、大敗時は低適性の条件のレースで、2400m前後であれば大崩れはありません。晩成血統で年齢を重ねながら力をつけており、ここでも上位食い込みの可能性はありそうです。
続くA’にはアイスバブル、プリンスオブペスカと人気薄勢が名を連ねました。評価が低めの人気上位勢としては、サンレイポケットがB’、メイショウテンゲンがCなどとなっています。
2020/11/8(日) 阪神11R みやこS(G3) ダ1800m
1 | ワイドファラオ | 福永祐一 | B’ |
---|---|---|---|
2 | マグナレガーロ | 浜中俊 | C |
3 | ナムラカメタロー | 石川裕紀人 | B’ |
4 | テーオーエナジー | 古川吉洋 | B |
5 | ベストタッチダウン | 武豊 | B’ |
6 | クリンチャー | 川田将雅 | B |
7 | ヒストリーメイカー | 北村友一 | B |
8 | エイコーン | 高倉稜 | B |
9 | スワーヴアラミス | 藤岡康太 | B |
10 | エアアルマス | 松山弘平 | A’ |
A評価はおらず、続くA’に挙がったのがエアアルマスです。
ダート転向後は5戦4勝と、米国血統らしい砂適性を示しています。ただ、砂を被るのを嫌がる馬で、唯一の大敗が武蔵野Sでの内枠で揉まれた競馬でしたが、ここは少頭数の大外枠と条件に恵まれました。骨折明けの仕上がり状態に問題なければ、勝ち負けの可能性は高そうです。
ほとんどの馬がB~B’と、期待回収率からは各馬の差があまり見られないレースで、馬券的には絞りにくいレースです。マグナレガーロのみがCと、評価が低めになっています。
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