明日はいよいよ日本ダービー。全てのホースマンがその頂点を目指す夢舞台です。
その夢舞台となる東京芝2400mは、国内王道路線の中でも最高峰のコースに位置づけられています。
過去の解析結果では内枠の有利さが顕著という結果でしたが、今回改めて、枠番ごとの成績を見てみましょう。
まずは、2011年以降での同舞台のG1(ダービー・オークス・ジャパンC)の成績です。
【東京芝2400mのG1 枠番成績の傾向】
期間:2011年1月~2019年5月19日
該当R:25R(437頭)
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 7- 6- 5-31/ 49 | 14.3% | 26.5% | 36.7% | 66 | 107 |
2枠 | 5- 1- 4-37/ 47 | 10.6% | 12.8% | 21.3% | 171 | 109 |
3枠 | 1- 1- 3-45/ 50 | 2.0% | 4.0% | 10.0% | 6 | 43 |
4枠 | 1- 1- 2-45/ 49 | 2.0% | 4.1% | 8.2% | 4 | 88 |
5枠 | 3- 6- 0-41/ 50 | 6.0% | 18.0% | 18.0% | 50 | 64 |
6枠 | 1- 3- 2-44/ 50 | 2.0% | 8.0% | 12.0% | 10 | 32 |
7枠 | 5- 4- 5-55/ 69 | 7.2% | 13.0% | 20.3% | 32 | 43 |
8枠 | 2- 3- 4-64/ 73 | 2.7% | 6.8% | 12.3% | 26 | 39 |
(全馬) | – | 5.7% | 11.4% | 17.2% | 43 | 63 |
※ 回収率はサンプルが少ないため参考外と捉えてください。
以前の解析と同様、やはり内枠、特に1、2枠の有利さが目立ちます。
ただよく見ると、最も成績が悪いのが実は3枠、4枠となっています。それより外目の5~7枠は、1、2枠には敵いませんが3、4枠よりはまだ良い、という数値です。
果たしてこれはレース数の少なさによる偏りなのか、それとも普遍的な傾向なのでしょうかか。
そこで、同期間・同コースのG1以外の全レースのデータを見てみましょう。
G1は大抵多頭数で行われますので、ここでは16頭以上のレースに絞ったデータを示します。
【東京芝2400m全レース 枠番成績の傾向】
期間:2011年1月~2019年5月19日
頭数:16頭立て以上、単勝50倍以下の馬限定
該当R:79R(788頭)
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 16-12-12-62/102 | 15.7% | 27.5% | 39.2% | 116 | 103 |
2枠 | 20-10- 8-65/103 | 19.4% | 29.1% | 36.9% | 180 | 117 |
3枠 | 7- 5-11-75/ 98 | 7.1% | 12.2% | 23.5% | 84 | 66 |
4枠 | 7- 5- 8-75/ 95 | 7.4% | 12.6% | 21.1% | 54 | 69 |
5枠 | 8- 6- 6-58/ 78 | 10.3% | 17.9% | 25.6% | 73 | 70 |
6枠 | 6-17- 9-58/ 90 | 6.7% | 25.6% | 35.6% | 35 | 102 |
7枠 | 9-14- 7-81/111 | 8.1% | 20.7% | 27.0% | 30 | 66 |
8枠 | 4- 8- 7-92/111 | 3.6% | 10.8% | 17.1% | 31 | 46 |
(全馬) | – | 9.8% | 19.5% | 28.2% | 75 | 79 |
G1以外に広げてみても、やはり3枠、4枠の成績は5~7枠よりは落ちるようです。勝率はさほど変わりませんが、連対・複勝率の数値が伸びていません。なお、さすがに8枠となるとすべての数値が最低で、明らかな不利さがデータに現れています。
このコースは1コーナーまでの位置争いが熾烈なのはよく知られています。1角付近の正面映像でしばしば、不利を受け騎手が立ち上がるような場面も見られます。
推測ですが、前目の位置を狙うために外の馬はより積極的に出していき、譲らない内枠勢とのせめぎ合いで割を食うのが中程の枠の馬、というケースが多少なりともあるのかもしれません。
1枠、2枠の有利は明らかですが、それより外であれば5~7枠くらいでも気にせず狙うというスタンスで良さそうというのが、今回の解析からの結論となります。
いずれにしても、1枠、2枠が非常に有利なのは間違いありません。穴馬でも常に要警戒とすべきでしょう。