今週日曜日より、2018年の春シーズンの本格的なG1シリーズが開幕します。
その初戦は中京芝1200mの高松宮記念。
舞台となる中京芝は、2012年の馬場改修により直線が長くなり坂も新設されたことから、直線を向いてから展開が一転二転することが多く、特に短距離の1200mはペースが速くなりがちで差しも非常に決まる印象があります。
この舞台の枠番の傾向分析を行ってみたところ、非常に興味深い結果となりました。
実は改修当初と最近では、傾向が大きく異なることがわかりました。
以下がそのデータです。
対象期間 2012年1月(改修後)~2018年3月
該当レース 中京1200m 全レース
※ 出走馬のうち単勝50倍以下の馬で算出
【① 改修直後 2012年~2014年】
枠番 着別度数 勝率 複勝率 単回率 複回率
1枠 6- 4- 5- 68/ 83 7.2% 18.1% 46 47
2枠 6- 4- 4- 61/ 75 8.0% 18.7% 64 55
3枠 4- 7- 6- 62/ 79 5.1% 21.5% 32 62
4枠 11- 5- 7- 60/ 83 13.3% 27.7% 114 90
5枠 5- 6-11- 61/ 83 6.0% 26.5% 36 84
6枠 9- 5- 6- 62/ 82 11.0% 24.4% 125 95
7枠 10-10- 9- 84/113 8.8% 25.7% 89 74
8枠 13-17-13- 70/113 11.5% 38.1% 108 110
●1~3枠(237頭) 勝率 6.8% 複勝率19.4% 単回率47 複回率54
●4~6枠(248頭) 勝率10.1% 複勝率26.2% 単回率91 複回率89
●7・8枠(226頭) 勝率10.2% 複勝率31.9% 単回率99 複回率92
【② 2015年~2018年】
枠番 着別度数 勝率 複勝率 単回率 複回率
1枠 9- 4- 7- 55/ 75 12.0% 26.7% 107 79
2枠 12-11- 5- 53/ 81 14.8% 34.6% 110 114
3枠 9-11- 5- 56/ 81 11.1% 30.9% 135 90
4枠 10- 6- 10- 54/ 80 12.5% 32.5% 107 84
5枠 6-11-12- 65/ 94 6.4% 30.9% 72 107
6枠 6- 8- 6- 55/ 75 8.0% 26.7% 107 95
7枠 5- 7- 6-107/125 4.0% 14.4% 25 45
8枠 6- 5- 8- 92/111 5.4% 17.1% 42 63
●1~3枠(237頭) 勝率12.7% 複勝率30.8% 単回率118 複回率95
●4~6枠(249頭) 勝率 8.8% 複勝率30.1% 単回率94 複回率96
●7・8枠(236頭) 勝率 4.7% 複勝率15.7% 単回率33 複回率53
改修当初は外枠有利が顕著で、外差しがバンバン決まり、内の先行馬は馬群に飲まれるという競馬が繰り返されました。実際に数字の結果にもそれが表れています。
皆さんも、今でもそういったイメージが残っている方が多いのではないかと思います。
これが2015年あたりを境に傾向が一気に変化します。
外枠は極端に勝てなくなり、内が明らかに有利になっていきます。
現に高松宮記念の枠の出目も、ここ3年が「2-3」「2-3」「2-7」。内枠勢が多く馬券に絡んでいます。
もはや、「外差し」イメージは捨てたほうが良いでしょう。
改修当初があまりにも外に有利だったため馬場の作りを替えたのではないかと推測します。
なお、中京芝1400mも1200mと同じように、2014年までとそれ以降では外有利→内有利に変化していました。
興味のある方は、他の距離も含めて調べてみると何かわかることがあるかもしれません。